ブランドストーリー

千姫トマトの物語

ねぇ、トマトの名前、 なんだと思いますか。
「千姫(せんひめ)」っていうんです。

ちょっと、大げさかな。 自分たちでも、最初はそう思いました。

ただの野菜に、歴史上の、しかもあんなに波乱の人生を歩みながら、 気高く、美しく生き抜いたお姫様の名前をつけるなんて。
名乗るたびに、なんだか背筋が伸びちゃうような。 少しだけ、気恥ずかしいような。

でも、毎日毎日土をいじって、水をやって、まだ暗い早朝のハウスの中で、この赤い実と向き合っているうちに、 「あ、これはもう、お姫様なんだ」 って、すとんと腑に落ちたんです。

名前って、不思議なものです。
ただの物体が、名前がついた瞬間に、 だれかにとっての「かけがえのないもの」に変わる。

「千姫」という名前を口にするとき、 ぼくたちは、彼女が愛した姫路の街や、その数奇な運命に思いを馳せます。
苦難の中でも決して失われなかった凛とした強さ。誰かを慈しむ、深い優しさ。

その精神が、この深紅の一玉の中に 宿っているような気がしてならないのです。

自身の命を救った奇跡の果実を、「究極の気遣い」に

私たちが生産者としてトマト栽培に情熱を懸ける原点には、共同代表・入江の心臓病という大きな試練がありました。
親友である代表・森田の「絶対に死なせたくない」という強い想いから、健康に良いとされるトマトに着目し、研究を重ねたのです。

そのトマトを毎日食べ続ける中で、入江の数値は劇的に改善し、今では薬も不要になりました。
男の友情から生まれたこの一粒は、私たちの健康状態を好転させた生命力あふれる奇跡の果実です。

だからこそ私たちは、お客様が食べたときに「本当に美味しい」と感動してくれたり、「食べられなかったトマトが食べられるようになった」と喜んでくださる声が何よりの原動力になっています。

自分たちの作ったトマトは一番だと納得したいし、お客様の期待を絶対に裏切りたくない。
よくある砂糖や小麦を使ったスイーツではなく、相手の健康を思いやる気持ちを込めて贈ってもらいたい。

健康という名の「究極の思いやり」を贈る、贈り主のセンスが光るギフトとして、このトマトをお届けします。

スペックを超えた「千姫」という名の命

中身は、ほかのトマトと そんなに変わらないのかもしれません。

最新のテクノロジーを駆使したとか、 世界でここにしかない魔法の肥料を使っているとか、 そういう「スペック」や「エビデンス」を語りだすと、 たぶん、ほかの立派なトマトたちと同じです。

でも、育てているぼくたちの「気持ち」が、 もう普通ではいられなくなりました。

傷がつかないように。 寒くないように。 いちばんいい顔で、だれかの元へ届くように。

まるで、大切なお姫様を嫁に出すような、 そんな、くすぐったくて、真剣な、どこまでも一途な気持ち。
それが、このトマトの中にぎゅうぎゅうに詰まっている。

朝、ハウスの扉を開けるときの、あのなんとも言えない期待感。
喉が渇いていないか、寒くないか、 言葉を持たない彼らと、心で対話をするような毎日。
それはもう「仕事」という枠を軽々と超えて、 ぼくたちの「暮らし」そのもの、人生そのものになっていきました。

誰も見たことのない、素顔の輝き

ぼくたちが選んだこの子には、 言葉で説明するのがもったいないくらいの「素直な個性」があります。

たとえば、宝石のように輝くミニトマトの「肌」の質感。
口に入れた瞬間、ほとんど「気配」を残さずにすうっと消えていくほど皮が薄いんです。
ちょっと触っただけでも小さな傷がついてしまうことがある。

だから、みんな、収穫するときも、箱に詰める時も、息を殺すようにして、そっと、そっと、扱うんです。
完全無欠な工業製品にはない、「命のゆらぎ」がそこにはあります。

一方で大玉トマトは、しっかりとした皮に包まれ、まるで高級な桃やマンゴーのような深い味わいが特徴です。

どちらも極限まで水分を絞り、姫路の広くて静かな空の下、昼夜の寒暖差を利用して、木の上で真っ赤に完熟させることで、驚きの甘さとみずみずしさを凝縮させています。

箱を開ける、その瞬間の「あっ!」

パッケージも、とびきりのおめかしをさせました。
よくある段ボールの箱ではなく、「千姫」という時間を届けるためのとっておきの衣装(和の玉手箱)です。

指先をかけて、ゆっくりと蓋を持ち上げるとき。
中から立ちあがってくるのは、青々とした懐かしい「土と命」の香り。 そして目に飛び込んでくるのは、言葉を失うほどに深い、濃密な「紅」。

「え!これがトマト?」 箱を開けた瞬間の、その「あっ!」という小さな感嘆と驚きの声。
それこそが、私たちが最も大切にしたかった時間であり、贈り主様の「センス」が証明される瞬間です。

あなたの人生の、一員として

たぶん、スーパーの棚に並んでいるトマトより、ずいぶん高いと思われるかもしれません。
びっくりされるかもしれません。

でも、安いとか高いとか、そういう物差しだけで測れないものが、この世界にはたしかにあると思うんです。
大切な誰かを想いながら選ぶ時間、呼吸を整えて丁寧に開けるときの胸の高鳴り。
そういう「心の豊かさ」の値段です。

「おいしい」というのは、味覚だけの問題ではないと思います。
誰が、どんな想いで、どんな名前をつけて、どんな箱に入れて届けてくれたか。
そういう「文脈」も一緒に食べている。

人生には、いろんな日があります。
いいことがあった日。ちょっと、ため息がつきたくなる日。
そんな日々の隙間に、この深紅の一玉を置いてみてください。

さあ、どうぞ。
わが家の、大切なお姫様です。
あなたの物語の中に、この「千姫」を、一員として迎えてやってください。

千姫とまとは、極限の目利きをクリアした果実のみを収穫するため、次回の販売・出荷状況につきましては、公式LINEのご登録者様へ優先してご案内しております。